SEVEN STAR

第3話

血を纏う死鳥鬼

日本軍将校の射殺を端緒に、上海は緊迫し、世界大戦勃発の気配が立ち込めていた。迫る死期を感じとった飛燕はエリカを玉玲に託し、「希望の目録」に秘められた真実を語りはじめる。彼には、エリカの身を案じる悲壮な覚悟があった。
大新世界で「青幇」の構成員を相手に大立ち回りを演じる飛燕の前に、拳志郎が現れる。再び拳を交えることになった、拳法家同士の悲しい宿命とは……。一方、この二人の壮絶な命のやり取りを物陰から窺い見る一人の男の姿があった。

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